主人公
よく小説や映画で主人公という言い方をします。今回は、その「主人公」についてです。
ある和尚さん、毎日自分に「主人公よ」と呼び、自分で「はい」と答えていた。
「主人公よ、しっかり目覚め、本来の面目を保っているか」「はい、はい」
「主人公よ、人を欺くことも、欺かれることもないか」「はい、はい」と応えていた。
この和尚さんが自問自答している「主人公」は私たち誰の中にもいます。
カウンセリングでは自我や自己という存在であり、現象学など哲学的には主観だけと
表現されるものに近いと思います。
「今、ここ」で「主人公」を認知できていると人は、ときには強く、ときには柔軟で
いられるのではないでしょうか。他人と比べたり、隣の芝生を羨ましく思ったり、
また他人の評価や評判を気にしているときには、自分自身の主人公はどこにいるので
しょうか。
この和尚さんのようにいつも主人公を意識していると、過去の出来事や将来への思いが
別な意味づけができるようになるのではないでしょうか。「主人公」はキャリア自律に
つながる大事なキーワードだと私は思います。
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